「ゆっくり」ということ
こんばんは。
ヤギ平です。
昨日、うるしやファームの林さんという方にお会いしてきました。
何をしにいったかといいますと、桜の塩漬けを作るための桜を摘むお手伝いです。
???
桜を摘む?
???
僕も最初はハテナマークだらけでした。
でも行ってみてよかったです!
やったことは文字通り、山桜の摘み取り作業です。
朝から夕方17時ぐらいまでやってました。
今年は花見をしていなかったので、めちゃくちゃ至近距離で桜を見ることが出来ましたし、
今までに経験したことのない「きれいな桜を見るだけでなく、摘む」ということが出来て新鮮でした。
まぁそれはそれで新鮮だったのですが、
この林やすなりさんという方がまた輪をかけてFRESH!!
今年50歳になるのかな?
6年前に出版社を退職して、農業にのめりこむという。。
クレイジーです。
見た目はこわもての方なんですが、話してみると実に楽しい。
愉快。
本当に分け隔てのない付き合いが出来る人だと思います。
しかもこの日にお手伝いに来ていたのは僕たち家族以外にも大磯、東京からも小田原に手伝いに来てくれていました。
しかも聞いてみるとその人たちの多くは、林さんの作った野菜を購入してくださっているお得意様なのだとか。
これってめちゃくちゃステキな形ですやーん!!
って感動しました。
で、
前置きが長くなったんですけど、
林さんの考え方にとても共感しました。
自然のスピードに逆らわない
本当に大切なことだと思います。
作物が育つスピードには理由があるんだろう。
そのスピードは今の世の中からすると、とかく「遅い」と言われてしまいがち。
でもそれは「遅い」のではなく、「自然」なんです。
それを肥料などをやることで成長スピードを速めてしまう。
このことで味が薄くなったり、変な雑味やエグミが出てしまうとか。
確かにその通りだと思います。
自然の中で何も与えられずに植物はぐんぐん育つわけです。
誰も水、肥料、農薬をやらないのに。
時には憎たらしいほどの生命力を見せつけてくれます。
それは植物が「生きよう」とする力がそうさせるのだと思います。
肥料で「食うに困らず」、農薬で「住むに困らず」という生活。
これを人間に置き換えてみても想像できると思いますが、本当に強い子は育たないんだろうと。
心から楽しそうに見えた
林さんと話をしていて感じたのは、まさにこれ。
心から楽しそうに生きていらっしゃるなと。
この前もヤギゑと話をしているときに、
「あと40回ぐらいしか、元気に四季を感じる回数がないよな」
そうなんですよ。
この素晴らしい1年。四季を感じられる回数って意外と少ないんですよ。
それなのに自分の心に疑問を抱いたまま、一日の3分の2を会社で過ごしていいのかと。
会社の利益になるために時間を費やしていいのかと。
もっと家族との時間、自分たちのやりたいことに時間を使った方がいいのではないかと。
- 住みたい場所に住む
- 付き合いたい人たちと付き合う
- やりたいことをやる
- そのための苦労なら進んでやる
それを心底感じた一日でした。
そしてそれが出来ることに重きを感じることが出来るようになったことも自分では良かったと思います。
それもこれもヤギゑさん、ヤギ子ちゃんに感謝です。
おやすみなさい
ヤギ平