証券会社の転勤発表ってこんなもの。呆気ない。。
こんばんは。
ヤギ平です。
ここ一週間は非常にバタバタしていて、更新出来ずにおりました。
というのも7月14日に勤めている証券会社の最終出社日だったからです。
そのため次の後任の方に5日間で全お客さまの引継ぎをしていたからです。
5日間という日数によく驚かれます。
たった5日間で引き継ぐのかと。
個人的にもその印象には同感です。
しかもその通達が出るのは前の週の木曜日の夜です。
ここからは一般的な転勤発表のケースについて書いていきます。
大抵のケースでは転勤発表の前日、木曜日の夜に支店長や部長から呼び出しがあり、
そこで人事異動の内示があります。
「君は〇〇(場所)支店に転勤だよ」
など当人には知らされます。
翌日、金曜日の昼前ぐらいまでに正式な異動発表が社内で公示されます。
この段階まで社内の同僚、ましてやお客様にもお伝えすることが出来ません。
そして発表があった段階で転勤する先の支店・部署とのスケジュール調整が始まります。
スケジュール調整といっても異動者当人の担当しているお客様や業務の引継ぎを翌週か、もしくは翌々週のどちらにするかといったシンプルなものです。
これが決まるのが異動発表日の夕方前ほど。
ここからやっとお客様に連絡が出来ます。
ここまでお客様に
「私は転勤になります」
「次の後任はこういう者です」
なんてことは言えません。
そして夕方から翌週のお客様への引継ぎスケジュールを異動者がお客様に連絡、アポ取りをしていきます。
つまりその日の朝一で相場の連絡や株などの売買を提案していたお客様にも「実は転勤になりまして・・・」ということをお話します。
ここでお客様の心境を考えるとどうでしょうか。
「そんなことを言われても急すぎるな」
「信頼してたのにちょっと冷たくないかな?」
など。
僕はそんな風にお客様が思ってるんじゃなかろうかと感じてます。
異動発表日の金曜日の夜はしこたま飲み会。
これはどうやら外せない行事のようです。
僕も気持ちは分からなくはないのですが、今までの思い出やこれからの抱負などを共有する大切な時間にした方がいいと思います。
現実は証券会社の想定通りで飲みまくりますw
転勤する人はもちろん、転勤しない人も。
翌週の月曜日、引継ぎがスタートします。
スタートしたはいいですが、担当するお客様の口座数は大抵300~500口座ほどでしょうか。
そのお客様を5日間で引継ぎしていくわけです。
しかも最終日には引継ぎが完了しているかの確認会議もあるので、実質4日間です。
月曜日が祝日などであれば更に短くなります。
こうなると各担当者はロケットのように引継ぎをしていくことになるのは明らかです。
大切なお客様とはしっかりアポイントを取って面談で引継ぎします。
ただここでも時間的には満足な時間は掛けられません。
なんせ口座数が多いから。
時間にすると平均15分もあればいい方で、お客様も話したいことがあっても途中で遮らざるを得ません。
そしてアポを取らずに飛び込みで訪問をして、
玄関先などで「転勤になりました!後任はこの人です!」とお伝えします。
この場合は5分もないかもしれません。
会えるお客様はまだいいです。
電話でお伝えして、後任が少し挨拶をする程度のお客様もいるのです。
これは本当に仕事なのか、作業なのか。
やっていても疑問に感じます。
これでお客様は納得するのかと。
これではお客様からの信頼を損なってしまうのではないかと。
これ、金融機関としては当たり前のことだと思います。
銀行や証券会社。
でも結構まずいハズです。
これからどんどんネット社会になっていく中で、ネット金融の存在感が増しています。
それなのに今のような引継ぎの方法をしていては、ネット銀行やネット証券の比率はどんどん高まるでしょう。
自分たちの常識の範囲内だけで考えていてはいけません。
それが今までの常識だったとしても、時代が変わっているのです。
僕はお客様の担当をするにしても対面営業を主とするメガ金融機関は4-5人ほどのチーム制で対応するべきではないかと考えます。
そうすればいろいろな提案の知恵も出るでしょうし、チームのひとりが転勤になったからといって信頼関係が損なわれることも少ないからです。
まぁこれは僕の考えなので、詳しくは書きません。
ただ証券会社の中にいた者として、将来を予測した未来図です。
そして何より大切なお金を管理させて頂いている身として、お客様からの信頼は宝です。
それこそが企業としての資産です。
その資産を自らの手でないがしろにしている節があるのではないでしょうか。
僕は証券会社が必要だと思っています。
だからこそ以上のように考えています。
今日はここまで。
おやすみなさい。
ヤギ平