元証券マンが教える 投資する前にやっておく7つのコト
こんにちは。
ヤギ平です。
今日は題名にある通り、投資をする際に準備しておくべきコトや心構えについてお話したいと思います。
最近、いろいろな方から「お金」について相談を受けます。
その中でもやはりビットコインや仮想通貨についての相談が多いですね。
みなさまも仮想通貨投資をやっているか否かに関わらず、ニュースや周りの人との話の中で触れることがあると思います。
先日、2018年1月26日。
コインチェックという仮想通貨取引所を運営する会社が、不正アクセスにより日本円に換算して580億円相当のNEMコイン(仮想通貨)を盗難されたというニュースがありました。
また1月16日にはビットコインをはじめとした仮想通貨の価格が約半値になるまでの暴落もありました。
こういったことを見てみると「やっぱり投資は専門家じゃないと向いてないな」という風に感じられることが多いのではないでしょうか。
ただししっかりと自分の中で投資に対しての心構えを持っていれば、投資で負ける可能性を小さくしていくことは可能なんです。
今日はそれについてお話しましょう。
投資する目的を決定しよう
まず一つ目は、投資をする目的を確認することです。
株式投資、FX投資、仮想通貨投資、不動産投資。
どんな投資をするにも、これ非常に重要なので必ず自分の目的は何なのか確認してくださいね。
もしくはまだ目的が無い方、漫然と投資しようと考えている方は自分の目的を決めてください。
- 資産を増やしたいのか?
- 増やしたいならいつまでに、どれぐらいまで増やしたいのか?
- 株式の優待は配当が欲しい
- 興味本位でやってみたい
- 社会勉強として触れてみたい
などなど。
自分が「増やしたい」と思っているから、みんな増やしたいと思ってるんではないんですね。
投資する目的って人によって実は様々なんです。
この目的を確認しておくことが、投資を始める前に非常に大切なことなんです。
投資総額を決定しよう
これも非常に大切なんですが、案外決めている人少ない気がします。
必ず投資する「総額」はいくらにするのかを決めてください。
なぜならどんな投資においてもリスクが存在するからです。
先日の仮想通貨暴落の際に投資している資産をほとんどトバシてしまって人も多いと思います。
またコインチェック騒動のように、相場とは無関係の第三者や事象(地震など)によって資産を失ってしまうこともあり得ます。
※コインチェック騒動については現状、盗難にあったNEMコインは日本円換算で変換されるという方針になっております。
つまり自分の総資産のすべてを投資に回していたときに、何らかの要因で資産がほとんどなくなってしまうこともあり得るんです。
だからこそ自分の資産の中で可能な範囲での投資総額を決めてください。
初めて投資をするのであれば、総資産の1割でもいいでしょう。
それから慣れていけば、2割⇒3割と増やしていけばいいんです。
例えば自分の貯金が500万円あったとすれば、1割の50万円から始めて、その後100万円、150万円と増やしていけばいいです。
「今仮想通貨の波に乗っとかないとヤバイよ」みたいな誘惑もありますが、それに乗って資産を吹っ飛ばした人はたくさんいます。
そうなってからでは遅いんです。
投資ルールを決定しよう
ここからはテクニック的な話になります。
投資するときの鉄則は「買ったときよりも高い値段で売る」ということです。
ただこれがなかなか難しいw
難しいから損をしている人がいるわけですね。
具体的に決めておいてほしいことは以下の点です。
- タイミング
- 投資する銘柄の数
- 何回に分けて買うのか、売るのか
「タイミング」については、人それぞれの投資スタイルというものがありますので一概には言えません。
今までの高値を抜けてきたときに買付するスタイル、何%下げたときに買付するスタイルなど。
売りについても逆に然り。
ここでは長くなるので割愛します。
「投資銘柄の総数」については、3銘柄から5銘柄。
多くても7銘柄ぐらいにするのがいいんじゃないでしょうか。
というのも銘柄が多すぎると管理出来なくなるからです。
専業トレーダーならまだしも、副業感覚でやる場合は特に銘柄が多くなりすぎると管理しきれなくなってしまいますので注意です。
「買付、売却の回数」については忘れがちになるので気を付けてください。
投資初心者はいきなり全額を買うようなことはやめてください。
初心者の方は買付については最低でも3回に分けることが好ましいです。
たとえば50万円で3銘柄に投資すると決めたとします。
すると1銘柄に対する金額は50万円÷3=約16万円
これを3回に分けて買付すると考えましょう。
1回の投資額としては16万円÷3回=約5万円
ということになります。
なので買付のタイミングだ!と思ったら5万円分ずつ買っていくということですね。
どういう買い方、売り方があるのかについてはオススメの本を紹介しておきます。
1冊目はDUKEさんという方の書籍です。
こちらの本は副業感覚で株式投資をする際に非常に役に立つ書籍です。
銘柄の選び方についても書いてますし、僕はとても気に入っています。
1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術 [ DUKE。 ] 価格:1,512円 |
次はウルフ村田さんという方のオススメ本です。
株式投資をやっている方で、現在ウルフ村田さんを知らない方はいないんじゃないでしょうか。
こちらは出来高についても詳しく述べた本で株式投資を既にされている方に向いていると思います。
【新品】【本】出来高・価格分析の完全ガイド 100年以上不変の「市場の内側」をトレードに生かす アナ・クーリング/著 長尾慎太郎/監修 山下恵美子/訳 価格:4,104円 |
損切ルールを決めよう
次は「損切ルール」です。
まず損切とは何か?
買った銘柄を損失が出ている状態で売却し、キャッシュに戻すことです。
どうして損してるのに売却するの?
そうですよね、僕も損してるのに売却するのはしたくないです。
でも損している銘柄を持ち続けてドンドン価格が下がり続けることの方が勿体ないんです。
これを「塩漬け」といいます。
そして塩漬けするよりも、小さな損失で売却、キャッシュ化して、次の銘柄で利益を取っていく方が効率的です。
ここで大切になってくるのが「損切ルール」です。
目安としては最大でも15%。
5%-10%の人が多い気がします。
小さな損失で止めておけば、売却した資金で投資した銘柄で利益を出せば取り返せます。
例えば100円の株を1000株、つまり10万円分を買ったとします。
損切ルールとして10%にしておきます。
価格が90円で売却すると9万円。
損失は1万円です。
ここで9万円を元手に次の銘柄で10%の利益を出したとします。
すると9万9000円になるので、当初の10万円にほとんど近づけるんですね。
これを半値の5万円まで減らしたなら、取り返すためには100%の利益、つまり倍にしないと取り返せないわけです。
だからこそ無理のない損切ルールを決めておく必要があります。
上がる銘柄を選定しよう
ここからは具体的な銘柄を決めましょう。
とにかくポイントになるのは「上がる銘柄を見つける」ことです。
そしてその銘柄上場している株式でなくても、ビットコインや仮想通貨、投資信託でもいいわけです。
「当たり前だ」という声が聞こえてきそうですねw
ただこれは上がる銘柄を自分で選ばないと投資は続けていけないんですね。
だからルールを決めて銘柄を選定するんですね。
そのルールで決める要素は以下の点です。
- チャート
- 出来高
- 業績
- ニュース
などなど。
これも自分で決めます。
そこで僕が参考にしているのは先ほどもご紹介したDUKEさんの本です。
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選定した銘柄のクセを知ろう
そしてこの銘柄は上がるだろうと判断がつけば、その銘柄のクセを知りましょう。
ここで言う「クセ」というのは、過去のチャートを見て、どういう動きをしてきたのかということを見てみるということです。
例えば最近話題になっているビットコインで見てみましょう。
昨日の急落で「バブル崩壊」「最大の試練」などと言われたりもしますが、これまでの急落と比べると通常運転の範囲内。直近高値からの下落率では9月の急落のほうが大きいくらいです pic.twitter.com/V2RBBZeNjy
— 高城泰 (@takagifx) 2017年12月23日
このチャートを見るとビットコインは大きいときで30%~40%程度の下げはざらにあるんです。
そこから「30%-40%ほど下げれば底値と判断して買い付けするタイミングだ」と自分の中でのルールを作れます。
そしてこれを高城さんがツイートしたのが2017年12月23日。
先日のビットコイン相場が50%安したのが2018年1月16日。
このクセを知っていれば買えましたね。
もし下がったとしても200万円を超えるビットコイン価格で買っていた人よりも傷は浅かったハズです。
だからこそ選定した銘柄のクセは事前に知っておくべきなんです。
想定した範囲内ならルールに沿って繰り返す
これが最後です。
「これまでに決めたルール内での出来事ならば繰り返す」
これだけなんです。
想定外の動きをした時は、また改めて考える必要が出てきます。
基本的にはこの範囲内で動くのであれば、自分で決めたルールの中で売買を繰り返す。
まとめ
これを踏まえて投資を行っていくのと、やみくもに投資をするのとでは結果的に大きな差になってくると思います。
最後に相場から退場しなければ負けることはありません。
次で取り返せばいいんですから。
それが大きく損したから怖くなって売却。
そして相場からはもう手を引く。
これもひとつの道だと思いますが、そうすると負けは確定になります。
チャンスは必ずやってくるので、腰を据えて投資することが大切ですね。
今日はここまで。
それではまた。
ヤギ平